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大阪府立精神医療センター 私たちと一緒に働きませんか?精神科後期レジデント募集

後期レジデントプログラム

精神科専門医研修プログラム

カリキュラム・ポリシー

                目指すのは 精神医学の 「総合医」 

 

 大阪府立精神医療センターが提供する精神科専門医研修プログラムのポリシーの中核は、基礎医学から精神保健福祉行政まで熟知した"精神医学の総合医"になるために必要な、偏りのない広範な知識と能力を獲得することです。そのために、「最先端の臨床現場」でたくさんの症例の治療を直接担当しながら、「最先端の精神医学」を学ぶようにカリキュラムを計画しています。

 

 まず、日本精神神経学会の定める専門研修プログラム整備基準に定められた13の研修領域(1.患者及び家族との面接、2.疾患概念の病態の理解、3.診断と治療計画、4.補助検査法、5.薬物・身体療法、6.精神療法、7.心理社会的療法など、8.精神科救急、9.リエゾン・コンサルテーション精神医学、10.法と精神医学、11.災害精神医学、12.医の倫理、13.安全管理)を、余すところなく網羅的に学ぶことができる研修プログラムを提供します。

 

 それに加えて臨床経験を積む過程で自らが関心を持ち、より深く学びたいと希望する領域(サブスペシャリティ)についても、じっくり学習できるよう、専攻医ひとりひとりのニーズに合わせたテーラーメイドの研修スケジュールを作り上げていくように配慮しています。

 

 さらに精神科専門医として必要不可欠な医学研究に対するリサーチマインドを早期から涵養するために、大阪府立精神医療センターでは研究プロトコールの作成法や医療統計の基礎、研究倫理等について学ぶプログラムを提供しています。連携施設である大学病院(京都大学・大阪大学)では、最先端の精神医学研究に実際に関与することも可能です。研修期間中は、上級医の指導のもと1回以上の学会発表と、可能ならば論文発表もできることを目指します。

 

研修コースは大阪府立精神医療センターで3年間受けるコースと、大阪府立成人病センター、京都大学医学部付属病院、大阪大学医学部付属病院、大阪府こころの健康総合センターなどをローテーションするコースが選択できます。各施設の特徴は以下の通りです。

 

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○研修基幹施設:大阪府立精神医療センター

 大阪府の公的医療機関として急性期から社会復帰まで、さらに小児から高齢者まで、様々な精神疾患の治療の最前線を担っている精神科医療機関である。これまでに初期研修医や後期研修医の指導・教育経験も十分にあり、主に屋根瓦方式の指導による研修を行っている。

 専攻医は主にスーパー救急病棟や急性期病棟で症例を担当し、精神科の基本診療技能を身に付ける。これらの病棟では多くの入院症例を経験でき、統合失調症圏や気分障害圏をはじめ多彩な病像の急性期症例を経験することができる。専攻医は、指導医とともに臨床現場の最前線で入院治療に直接関与でき、さらに退院後も自らが外来で継続して治療できる体制を整えている。大阪府立精神医療センターでは精神障害を持つ人のアウトリーチ活動も積極的に実施しているので、訪問看護スタッフとともに担当症例の地域生活の現場を訪問し、生活面の支援にも関与しながら、地域精神医療の基本を研修することができる。

 さらに医療観察法病棟や児童思春期病棟も有しており、希望によりこれらの専門領域の研修も可能である。難治性精神疾患に対しても、修正型電気けいれん療法やクロザピン治療などを積極的に行っており、これらの最先端の治療を学ぶ機会も十分にある。

 

○連携施設1:京都大学医学部付属病院

 京都大学医学部付属病院の精神科病棟は60床を有し、大学病院としては最大規模の閉鎖病棟である。高度専門医療機関として、重症・難治性の統合失調症や気分障害の治療を研修でき、さらに摂食障害や高次脳機能障害など専門領域の診断・治療や、リエゾン・コンサルテーションなどを学ぶことができる。脳画像研究、精神療法、精神病理学、てんかんに関するセミナーや勉強会も定期的に開催されており、最先端の医学研究を体験できる。

 

○連携施設2:大阪大学医学部付属病院

 大阪大学医学部付属病院は、精神科52床(うち閉鎖病棟38床)を有している。大学病院として難治性統合失調症やうつ病に対する治療、および認知症の精密検査とBPSD治療などを中心に診療を行い、クロザリル療法(統合失調症に対して)および修正型電気けいれん療法(主にうつ病に対して)なども研修できる。

 また、総合病院として身体合併症および精神科合併症妊娠についても対応しており、さらに思春期症例や摂食障害なども体験することができる。措置入院及び医療観察法(通院)も引き受けている。さらに当院では神経心理検査、脳機能画像およびバイオマーカーを用いた認知症診断を行っており、精密な認知症診断学を学ぶことができる。

 

○連携施設3:大阪府立成人病センター

 大阪府立成人病センターは、癌及び循環器疾患専門の公的医療施設である。ここでの研修は心療・緩和科において、主に癌患者に生じる精神障害及び精神症状について学ぶ。病棟及び外来での緩和ケア診療を通じて、身体科との連携や地域の医療機関との連携などについて経験を積むことが可能である。

 専攻医は身体疾患に伴うリエゾン・コンサルテーション精神医学の基礎となる知識と技術を習得し、緩和ケアチームにおける多職種協働に必要な技能を習得できる。

 

○連携施設4:大阪府こころの健康総合センター

 大阪府こころの健康総合センターは精神保健福祉法に規定された精神保健福祉センターであり、大阪府の精神保健福祉行政の中核を担っている。ここでの研修では、まず保健所、市町村、社会復帰関連機関の役割を知り、それらの機関とネットワークを構築する重要性とその方法を学ぶ。

 また、発達障害、自死遺族、依存症などの専門相談事業を通じて精神科医療機関とは異なるアプローチで心の健康を守る仕事を体験することができる。さらに、精神医療審査会や精神科病の実地指導に同行することを通じて、今日の我が国の精神医療の抱える問題点と、将来に向けた課題を学ぶ貴重な機会を得ることができる。

 

精神科専門医研修のスケジュール

 本研修プログラムでは、前述の通り大阪府立精神医療センターでのストレート研修も可能ですし、連携施設を含めたローテーション研修も可能です。

 1年目は原則として大阪府立精神医療センターで様々な精神疾患の治療に関与しながら、精神科面接や薬物療法、精神療法、医療倫理、医療安全など、精神科医として当然身につけるべきコア・コンピテンシーの習得を目指します。2年目以降は定期的に専攻医と面談を行い、各々の希望を尊重しながら研修スケジュールを作り上げていきます。

 ローテーションする際の組み合わせ方は、受け入れ先との協議で最終的に決まりますが、特に決まりはなく、様々な組み合わせが可能です。

 想定されるいくつかの研修スケジュールの例を以下に示します。

 

A.ストレート研修基本パターン

  

 3年間大阪府立精神医療センターで研修する基本パターン。1年目は精神医学の基本技能を研修、2年目以降は精神科救急、精神科リハビリテーション、児童思春期精神医学、司法精神医学など、より専門的に学びたい領域を選択して研修する。さらに希望により週1日程度、連携施設で勤務したり、大学の研究グループのミーティングに参加することも可能。

 

B-1,ローテーション研修基本パターン

  

 精神医学の”総合医”を目指し、精神科臨床・医学研究・精神保健福祉行政などを3年間でバランスよく研修するパターン。

 1年目は大阪府立精神医療センターで主に救急病棟、急性期病棟を担当し、精神科コアコンピテンシーの獲得を目指します。

 

B-2.大学病院・医学研究重点型

 

 大学病院での研修期間を十分に確保し、早期から医学研究の基礎を学び、研究に参加しながらリサーチマインドを養うことを重点に置くパターン。

 

B-3.総合病院精神医学重点型

 心と体の両面からアプローチできる臨床力をつけるため、総合病院での研修を重点に置き、緩和ケアやリエゾン精神医学を多く研修するパターン。

 

B-4.精神保健福祉行政重点型

 病院における精神医学だけでなく、精神障害者の地域支援や精神保健福祉行政、医療政策など、パブリックヘルスにも重点を置くパターン。

 

ディプロマ・ポリシー

         ~ 精神科専門医研修プログラム修了時に専攻医に求められること ~

 

 研修プログラム指導者との定期的な面談・評価を行いながら精神科専門医研修を進め、最終的に研修修了認定の時点において、以下の要件を満たすことが専攻医に求められます。

 

1.専門医研修期間中に、前述のカリキュラム・ポリシーに記した13の研修領域(1.患者及び家族との面接、2.疾患概念の病態の理解、3.診断と治療計画、4.補助検査法、5.薬物・身体療法、6.精神療法、7.心理社会的療法など、8.精神科救急、9.リエゾン・コンサルテーション精神医学、10.法と精神医学、11.災害精神医学、12.医の倫理、13.安全管理)をすべて修練していること。

 

2.統合失調症や気分障害、認知症、依存症、児童思春期症例など、経験すべき疾患・病態、および経験すべき診察・検査が広く網羅的に研修できていること。

 

3.精神科専門医として経験すべき治療場面(精神科救急、行動制限、地域医療・地域生活支援、リエゾン・コンサルテーションなど)を経験し、さらに入院症例においては、任意入院と非自発的入院症例を指導医とともに担当していること。

 

4.研修施設において、ケースカンファレンスや勉強会に参加し、さらに筆頭演者として精神科領域の学会発表を1回以上行っていること。また可能ならば精神科専門誌への論文発表や臨床研究に参画した機会があること。

 

5.専門医研修修了時に以上の要件を満たし、精神科専門医にふさわしい知識と技能、そして倫理観を有し、未来の精神医療を拓くことに十分貢献できる水準に達していると判断されること。

 

                        精神科専攻医募集要項はこちら

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