東和薬品との共同研究契約の締結について

令和２年４月16日

こころの科学リサーチセンター

重大な社会課題であるアルツハイマー型認知症のバイオマーカーとして、これまで脳脊髄液や血液などの体液中の特定のたんぱく質の定量法あるいは脳画像検査が開発されてきましたが、軽度認知障害や初期のアルツハイマー型認知症患者においては、これらバイオマーカーの蓄積が軽微であり、健常状態との差を捉えることが困難でした。そこで、従来のバイオマーカーの変化に先行あるいは協同して、生理学的異常変化に反応するバイオ―マーカの同定が求められています。

こころの科学リサーチセンターと東和薬品株式会社は、従来のAβよりも早期に発現し、軽度認知障害の新たな血中バイオマーカーとしてKLK8（ニューロプシン）をはじめとする候補の探索及びその定量法を構築し、より早期の認知症を検出して治療法の開発に寄与することを目指し、共同研究を開始します。

地方独立行政法人大阪府立病院機構

大阪精神医療センター

こころの科学リサーチセンター